49歳山本昌が史上最年長出場
「中日‐阪神」(5日、ナゴド)
中日・山本昌がプロ野球の史上最年長出場記録を64年ぶりに更新した。
新たなレジェンドの幕が開けた1シーンだった。今季初登板・初先発の背番号34。マウンドに上がって初回、阪神の先頭打者・上本に第1球を投じた時、ナゴヤドーム全体が沸き上がるような歓声に包まれた。
49歳と25日での登板は、1950(昭和25)年の浜崎真二(阪急)の48歳10カ月を抜く日本プロ野球史上最年長出場。この日のゲームが正式試合として成立し、燦然と輝く偉大な記録が球史に刻み込まれた。山本昌はまた、三回の中日攻撃で「最年長打席」の記録も塗り替えた。
「記録は関係ない。それよりも、何とかチームが勝てるピッチングをしたい。ここまでしっかり(調整を)やってきたつもりなので、頑張りたい」
前日4日、ナゴヤ球場での練習を終えた際に、山本昌はそう言って節目の試合に視線を向けた。投手の主な最年長記録を塗り替えてきた49歳左腕。残された「勝利」(浜崎の48歳4カ月)記録の更新への意欲も、その言葉からにじみ出ていた。
勝てば通算219勝目。チームのカード連敗も5で止まる。山本昌は5回を投げて5安打無失点で交代した。
◇ ◇
◆投手の主な最年長記録
【登板】49歳0カ月(2014年=中日・山本昌)
【先発】49歳0カ月(2014年=中日・山本昌)
【先発勝利】48歳0カ月(2013年=中日・山本昌)
【勝利】48歳4カ月(1950年=阪急・浜崎)
【完封】45歳0カ月(2010年=中日・山本昌)
【完投】45歳0カ月(2010年=中日・山本昌)
【ノーヒットノーラン】41歳1カ月(2006年=中日・山本昌)
【セーブ】44歳4カ月(2014年=楽天・斎藤)
【ホールド】46歳4カ月(2009年=横浜・工藤)
※所属は記録当時