49歳山本昌が史上最年長出場&勝利

7回、中日・藤井淳志の適時打で生還した中日 エクトル・ルナを迎える中日・山本 昌=ナゴヤドーム(撮影・田中太一)
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 「中日6‐0阪神」(5日、ナゴド)

 中日・山本昌がプロ野球の史上最年長出場記録と史上最年長勝利記録を64年ぶりに更新した。

 今季初登板・初先発の山本昌は5回5安打無失点で交代し、味方打線の援護で勝利を手にした。継投陣も阪神打線をゼロに抑え、ベテラン左腕をアシストした。

  新たなレジェンドの幕が開けた。49歳と25日での登板は、1950(昭和25)年の浜崎真二(阪急)の48歳10カ月を抜く日本プロ野球史上最年長出場。山本昌はまた、三回の中日攻撃で「最年長打席」の記録も塗り替えた。

 そして5回を無失点で投げ切り、ゲームを作ってマウンドを後に託す。風格さえ漂う降板だった。

 「皆さんに本当に感謝しています。しっかり送り出してくれたファームのスタッフの方々、バックアップしてくれた家族…。(先制打の)藤井がいいところで打ってくれたので、あれでまた力をもらいました」

 試合後のお立ち台。紅潮する顔と、時々詰まりそうになりながらも紡いだ言葉。金字塔を打ち立てた戦う男の、充実感があふれていた。

 「これで終わりではない。まだまだ頑張ります」。道は続く。来年は50歳。その時もまだ、現役で投げ続けることを目指す。

 投手の主要な最年長記録を塗り替えてきた49歳左腕。通算219勝目。チームのカード連敗も5で止めた。山本昌が、新たな伝説の域に足を踏み入れた。

   ◇  ◇   

 ◆投手の主な最年長記録

 【登板】49歳0カ月(2014年=中日・山本昌)

 【先発】49歳0カ月(2014年=中日・山本昌)

 【先発勝利】49歳0カ月(2014年=中日・山本昌)

 【勝利】49歳0カ月(2014年=中日・山本昌)

 【完封】45歳0カ月(2010年=中日・山本昌)

 【完投】45歳0カ月(2010年=中日・山本昌)

 【ノーヒットノーラン】41歳1カ月(2006年=中日・山本昌)

 【セーブ】44歳4カ月(2014年=楽天・斎藤)

 【ホールド】46歳4カ月(2009年=横浜・工藤)

 ※所属は記録当時

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