秋山監督10度宙へ 一問一答
「日本シリーズ第5戦、ソフトバンク1-0阪神」(30日、ヤフオク)
パ・リーグ優勝のソフトバンクが第2戦から4連勝し、対戦成績を4勝1敗として3年ぶりの日本一となった。今季限りで退任する秋山幸二監督(52)は、監督として2度目の日本シリーズ制覇となった。
1-0の九回1死満塁のピンチで、阪神・西岡の放った一塁ゴロを本塁で封殺後、捕手・細川から一塁への送球はファウルゾーンへ転がった。その間、阪神の二塁走者・田上が本塁を駆け抜け、同点かと思われた。しかし、打者走者の西岡が守備妨害となり、ソフトバンクの日本一が決定した。
一瞬静まり返ったファンから再び歓声が沸き起こった。試合終了を確かめ、喜び合う選手やスタッフたち。そして、福岡ヤフオクドームで最後の指揮となった秋山監督の体が10度、宙に舞った。
尋常ではないゲームセットのシーンと日本一到達の余韻が混じり合った中で、優勝監督インタビューは始まった。
-最後は信じられない劇的な終わり方でした。
「信じられません。過去に日本シリーズを経験してきましたが、こういう終わり方は初めてです。選手たちは最後まであきらめないで1年を戦ってきて、最終的に日本一になれました」
-クライマックスシリーズ(CS)からホームでは4連勝です。
「敵地(甲子園)では1勝1敗で十分でしたが、この福岡で3連勝できるとは。ファンの皆様の声援の後押しで日本一になれました」
改めてファンへ。
「最高です。今日は(胴上げで)10度も上げてもらいました。内川に『10度も上がった監督はいない』と言われました」
-今日は摂津投手が好投しました。
「摂津が意地を見せてくれました。さすがエースです。6年間監督をやってきた中で(摂津は)中継ぎからエースに成長してくれました」
-松田選手が決勝打。
「意外性のある松田しかいないですね。その前の内川もつないでくれたし、全員が頼もしいですね」
-監督としての集大成ですね。
「ホッとしています。6年間ありがとうございました。今年は何が何でも日本一にと、選手、ファンともに期待して始まって、1年間ありがとうございました」
-選手には何と声をかけますか。
「すばらしい選手たちです。2軍と3軍も一生懸命でした。選手だけでなく裏方さんも含め、皆で勝ち取った日本一だと思います」
-最後のメッセージを。
「6年間、ソフトバンク・ホークスでやってきて、自分では目いっぱいやったと思います。最後に日本一にもなれました。これからも強いホークスであってほしいと思います。6年間ありがとうございました!」