昨年現役引退した元ソフトバンクのエースで野球評論家の斉藤和巳氏が３１日、日本一となったソフトバンクを開幕前「２位予想」したことについてブログで謝罪した。

　斉藤氏はホークスの優勝を一ファンのように喜びながら「謝罪しないといけませんね…」と言葉を改めた。

　「開幕前の順位予想で、ホークスを２位にした事を、この場を借りてお詫びします」とスポーツマンらしい潔さで謝った。

　引退したばかりで評論家１年生の斉藤氏は開幕前の３月２１日、福岡ＴＶＱ放送の「ホークス開幕直前特番」に生出演した。そこで求められた順位予想で、斉藤氏はパ・リーグを「１位・ロッテ、２位・ソフトバンク、３位、西武、４位・楽天、５位・オリックス、６位・日本ハム」とした。（ちなみにセ・リーグは巨人、広島、阪神、中日、ＤｅＮＡ、ヤクルトの順）

　番組には秋山監督も出演していたが、斉藤氏は「ホークスに頑張ってもらいたい気持ちは山々！！ただ！キャンプで感じた事や、オープン戦を見て感じた事を、素直に予想しただけ！」と、しがらみは抜きにして自分の信じるところに従った。

　「ホークスには俺の予想を良い風に裏切ってもらえれば、それで良い」と、斉藤氏のホークス愛とは別の問題だった。

　日本一の歓喜の中で、７カ月前の２位予想は黙っていれば誰も思い出さなかったかもしれない。しかし、評論家という新たな仕事に真剣に向き合う斉藤氏にはそれができなかったのだろう。

　今回更新したブログでは「来年は…だからと言って“１位”にするかはわかりませんよ（笑）！」と、やはり自分の信じるところに従うつもりであることを明言した。