DeNAグリエル兄弟 来日時期決まらず
DeNAのユリエスキ・グリエル内野手と弟のルルデス・グリエル・ジュニア内野手が、予定していた26日に来日しないことが25日までに決まった。グリエルは右太もも裏痛のため、ルルデス・ジュニアは左手首痛のためで、完治を優先させる方針だという。
高田繁GMは「故障を理由にしているが、来て現状を見せてもらいたい、こっちで調整しながら治してもらいたいけど、『日本に行かない』の一点張りだった」と説明した。
もともとはキューバでのシーズン終了日の4日後に、日本に向かうという取り決めがあった。国内リーグで4強進出を逃し、開幕前の来日の実現を喜んだのもつかの間だった。DeNA側はキューバ日本大使館にビザ申請書類一式をそろえ、航空券も手配したが、兄弟そろって大使館に訪れなかったという。
同GMは「完治時期?分からない。診断書?ない。催促?それどころじゃないよ」と温厚な口調の裏に、不快感を示す。故障の程度すら分からないまま、本人だけが来ない状況。もちろん、そのまま来日を待つだけというわけにもいかず、早期来日に向けて交渉を続ける方針だ。
中畑監督は「もともと来日は4月中旬から下旬というところをある程度想定していた。そういう準備をしてきたし、選手もそういう覚悟があった。穴はない。マンホールには全てふたがしてある」と前向きに言う。それでも、3番を予定している“主砲”の来日遅れは大きな痛手になりかねない。