「巨人６－１ヤクルト」（１２日、東京ド）

　巨人が終盤の猛攻で逆転勝ち。先発のドラフト３位ルーキー・高木勇人投手は７回を投げ５安打６奪三振で１失点の好投で、プロ初登板から３試合連続勝利。巨人では２０００年の高橋尚成（現ＤｅＮＡ）以来、１５年ぶりの快挙となった。

　高木勇は七回表に先制を許したが、その裏に巨人は１死満塁から亀井が押し出し四球を選んで同点とすると、さらに坂本、井端も押し出しを選んで一気に逆転。高木勇に勝利投手の権利が転がり込んだ。さらに八回には二死満塁から坂本、阿部が連続適時打を放ち、３点を追加。八回は山口、九回は沢村が締めくくった。

　３戦連続でのお立ち台となった高木勇だが、まだ慣れないのか「もう、なんていうかわかんないですけど、しっかり…、あれっ？…頑張ります！」と混乱。１５年ぶりの快挙には「素直にうれしいんですけど、しっかり次へ次へと向けて準備していきたいと思います」と浮ついた様子はなく、最後は「僕は、今日も頑張りました！」と満面笑みでファンの声援に応えた。

　頼もしいルーキーの活躍に、原監督も「非常に安定感もありますし、いいピッチングしますね」と絶賛。また打線についても「久しぶりに４番、５番にタイムリーが出ましたね。気持ちの入ったいい打席が続きました」とたたえた。