DeNA井納“背水の陣”で完投勝利

ファンの声援に、帽子を取るDeNA・井納翔一=マツダスタジアム(撮影・北村雅宏)
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 「広島1-2DeNA」(16日、マツダ)

 DeNAの井納翔一投手が、9回140球を投げきって1失点完投勝利。今季無敗の広島・ジョンソンに投げ勝った。

 初回1死満塁、二回1死二塁、そして九回2死一、三塁など、再三のピンチを背負いながら、丁寧に低めを意識した投球で、最少失点でしのいだ。「粘り強さを出せた。僕、本来のピッチングができた」と振り返った。

 試合前に「『きょうの試合はお前にやる』と言った。中継ぎも使わない。20点とられても、代えない。さらしものにする」と宣言していた中畑監督。試合後は「さらしものを最後までさらしてやった。絶対に代えないつもりだった。あれ以上のピッチャーはウチにはいない。ベンチの願いを背負って、よくぞ投げきってくれた」。

 前回は8日の巨人戦で四回途中KOされるなど、2試合続けて不本意な投球を続けていた。「悔しかったし、情けなかった。ダメなら下という思いもあった」と背水の陣で好投。「次です。頑張ります」と先を見据えた。

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