「交流戦、阪神３－６ロッテ」（２日、甲子園）

　ロッテが土壇場で試合をひっくり返し、白星を奪い取った。２－３で１点を追う九回、２死走者なしから満塁の好機を築き、角中が決勝の逆転満塁弾を放った。

　角中のグランドスラムはプロ入り後２本目。試合後のヒーローインタビュー一問一答は次の通り。

　－今の気持ちは。

　「いやあ、打った本人がびっくりしています」

　－打席での心境は。

　「いつもなら“前のバッターで何とか１点取ってくれ”と思うんですけど、なんか珍しくいける気がしたんで、いい気分のまま打席に入れました」

　－左打者にとっては逆風が吹いていたが関係なかった。

　「正直、入ると思わなかったんで“何とか落ちてくれ”という気持ちで走ってました」

　－なぜきょうは自分で決めてやろうという気持ちになった。

　「いや、本当に何となく」

　－チームは待望の貯金１。

　「でもまだ貯金１なんで。あくまでも。もっともっと増やして、まだまだ上にチームはいるので、一番上まで目指して頑張っていきます」

　－エース涌井の負けも消せた。

　「そうですね。いつもワクさんに“オレが投げるときは本当におまえは打たんな”と言われるんで…。本当はワクさんが投げている間に打てれば一番良かったんですけど、とにかくワクさんの負けを消せて、チームが勝って良かったです」