原監督 劇的な幕切れ「呼吸止まった」

 来日初完封で2勝目を挙げ笑顔の巨人・マイコラス(左)と吉川=東京ドーム
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 「交流戦、巨人1-0オリックス」(4日、東京ド)

 巨人がオリックスに競り勝ち、単独首位に浮上した。

 1-0で迎えた九回、1死満塁。先発のマイコラスが投じた133球目。オリックス・T-岡田の放った強烈な打球が、三塁線を襲った。マイコラス自身も「やられたと思った」と覚悟を決めたが、三塁手の吉川が横っ飛びで好捕し、三塁ベースを踏んで一塁へ転送。三ゴロ併殺にする超ビッグプレーで、ゲームセットとなった。

 原監督は「スーパープレーとは、あのプレーを言う。声も出ませんし、呼吸も止まった。そういう状況の中で終了し、その後は歓喜となった」と、吉川のビッグプレーを振り返った。

 一方、チームを救った吉川は「とにかく必死でした。緊張していて、覚えていません」と興奮を隠せず。オフに中日を戦力外となり、巨人入りした苦労人は「中日時代から1球でも抜いたようなことがあれば怒られていた。それだけはジャイアンツに来てもしっかりやろうと思っていた。キャンプから1球も気を抜いたことはない。野球をやっている以上、100%続けていきます」。努力の積み重ねが、ビッグプレーにつながった。

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