荒木大輔氏が後輩・清宮にダメ出し?

 高校野球100年記念シンポジウムが5日、大阪市中央公会堂で行われた。パネルディスカッション「僕らのあの夏」に宮本慎也氏(44)、仁志敏久氏(43)と共に参加した早実OBの荒木大輔氏(51)は、同校の清宮幸太郎内野手(1年)に「まだまだ甘い」とダメ出し?した。

 自身と同じように、1年生ながらすでにフィーバーを巻き起こしている清宮。だが高校時代に甲子園で「大ちゃんフィーバー」を巻き起こした右腕にとっては物足りない姿に映っていた。神宮球場で西東京大会を観戦したという荒木氏は「僕と一緒というより、まだまだ甘い。1年生の特権で失敗はOKなんですよ。もっと暴れ回ってほしい」と語る。

 「1年生から試合に出てて、周りは先輩ばっかりなのでサポートしてくれる。僕がいた当時から先輩後輩の上下関係もない。それが早実なんです」と力説。それを象徴するエピソードとして「周りの先輩たちが思い切ってやれと言ってくれた。僕は一度も3年生のキャッチャーのサインに首を振らなかった。もし首を振って打たれたら僕の責任になるじゃないですか。だから打たれたらキャッチャーの責任。それくらいの感覚で首を振らなかったんです」。ふてぶてしい、ずうずうしいくらいの感覚でいれたからこそ、1年夏の甲子園では5試合で4完封。44回1/3連続無失点という快記録を成し遂げた。惜しくも決勝で横浜に敗れたものの、準優勝を果たす原動力になった。

 話題はその後のフィーバーぶりにもおよび「外出はできなかったですね。登校するときも同級生や野球部員が僕の周りをガードしてくれた」と当時を懐かしそうに回想した荒木氏。今年、西東京大会を観戦した際には、当時の同級生が同じように球場出口まで徹底ガードし、タクシーを止めてくれたという。だからこそ「苦にはならなかったですね。みんな同じことをやってくれたので」とかつてのチームメートに今も感謝の気持ちを忘れてはいない。

 「3年生の夏に最後まで野球をやれるのは1校だけ。大半の高校は必ず負けを経験する。甲子園に出る選手たちは背伸びしないでプレーして欲しい。それが何十年後かになって、当時の仲間たちと一緒に語り合うことができる」と甲子園を沸かせたアイドルは、最後の夏に臨む球児たちにエールを送っていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス