「ヤクルト５－６巨人」（５日、神宮）

　不振に苦しんでいた巨人・村田修一内野手が、今季初の１試合２発を放ち勝利に貢献した。巨人の通算１万試合目というメモリアルゲームで、存在感を見せつけた。

　まずは五回。小川が投じたカットボールを右中間席まで運ぶ７号ソロでリードを３点に広げた。逆転を許した直後の七回には、左翼席へ逆転の８号２ラン。貴重な一発に、三塁ベンチの原監督も両こぶしを握って喜びを爆発させた。

　ヒーローインタビューで村田は「打てると思ったボールを積極的にいこうと心がけていた。超えたかなと思ってたんですけど、風にも乗ってホームランになった」と淡々と振り返った。今季初の初の１試合２本塁打に「本当にチームにもファンの皆さんにも迷惑をかけた。（夏場は）得意な季節と思って思い切ってバットを振っていきたい」と爆発を誓った。

　不調から、チャンスで迎えた打席で代打を送られるなど屈辱を味わうこともあった。「毎日、出ている以上は毎日打つことが目標。（チームが）混戦の中から少しでも抜け出せるよう、バットを振り続けたい」と村田。崖っぷちまで追い込まれた男が反撃する。