王さん、五輪に野球・ソフト復帰訴える

 2020年東京五輪・パラリンピックにおける開催都市が提案できる追加競技選定に向け、組織委員会による各競技団体へのヒアリングが7日、始まった。トップバッターとなった野球・ソフトボールは、世界少年野球推進財団理事長の立場で王貞治氏(75)も出席。08年北京五輪以来となる野球の五輪競技復帰を訴えた。

 前日は灼熱の甲子園で、高校野球100年の始球式を行った“世界の王”が、今度は野球の五輪復帰のために尽力した。

 ヒアリング後、会見に臨んだ王氏は「長年野球をやってきた者として、野球の素晴らしさ、プレーはもちろん見ることもいかに楽しいものかを世界に知ってほしいという思いを強く持っている。そういう意味で五輪は大変素晴らしい機会。また、日本、東京で開催されるし、国民も熱望している。施設も整っているのでぜひ開催してほしいと思いを伝えました。もし開催されれば、野球・ソフトボールの普及に繋がる」と、手応えを口にした。

 ただ、一方で、東京五輪での監督就任、“王ジャパン”誕生の可能性について問われると「絶対にそういうことはないです」と、苦笑いで答えた。

 追加競技は9月末までに組織委員会によって選定され、国際オリンピック委員会に提案される。

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