清宮16強 技あり打に「力だけじゃない」
「全国高校野球・2回戦、広島新庄6-7早実」(13日、甲子園)
早実が広島新庄を7-6で破って3回戦に進出した。注目の1年生・清宮幸太郎内野手(1年)は先制タイムリーを含む4打数2安打、甲子園初マルチで勝利に貢献した。
「最後は渡辺さんが絶対打ってくれると思っていた」と渡辺(3年)の決勝打に感激した清宮は、第2打席で勝負強さを見せた。三回、2本のヒットと犠打で1死一、三塁となった場面で外寄りのスライダーにバットを合わせて、ふわりと右前に落とした。1回戦に続く2試合連続の適時打を「あのヒットは自分らしいといえば自分らしい。力だけじゃない。技術もあってこそのバッティングだと思うので」と自画自賛した。
6-5で迎えた六回には守備でも魅せた。無死一塁から広島新庄の1番・杉村のバントが小フライになった打球をあえてワンバウンドさせた。捕球後すぐに一塁へ送球し、打者走者をアウトに。その後、挟殺で一塁走者をアウトにし、ダブルプレーを完成させた。
実は試合前には「小フライが上がってショーバンで取ってみたいじゃなく、1個ずつアウトを取っていければ」と語っていたが、真逆の頭脳プレー。試合後は「絶対1個ずつ(アウトをとろうと)と(試合前に)言ってたんですけど、急にやりたくなっちゃった。ハーフバウンドの方が取りやすかったので。はまってくれましたね」としてやったりだった。
5回の第3打席は左前打を放ち、先頭打者としての務めを果たした。六回には死球を受け、適時打を放った4番・加藤につないだ。
【清宮の甲子園での成績】※結果の後ろの数字は打点
▽1回戦 8日 今治西 4打数1安打 一飛、死球、中飛、右適時打(1)、二ゴロ ▽2回戦 13日 広島新庄 4打数2安打 三振、右適時打(1)、左前打、死球、投直