清宮一問一答 何もしないで帰るのは…
「全国高校野球・2回戦、広島新庄6-7早実」(13日、甲子園)
早実がシーソーゲームを制して3回戦に進出した。注目の清宮幸太郎内野手(1年)は先制の適時打を含む4打数2安打で甲子園初マルチ安打を記録し、勝利に貢献した。以下、激闘を終えた直後の心境の一問一答要旨。
-厳しい試合になった。
「こういう展開は分かっていた。打っても打っても粘ってくるので、(広島新庄は)強かった。最後は渡辺さんが絶対打ってくれると思っていた」
-第2打席はスライダーを打った。
「最初は気持ちが入り過ぎていたんだけど、守備についたり、ベンチにいたりして落ち着いてきた。あのヒットは自分らしいといえば自分らしい。力だけじゃない。技術もあってこそのバッティングだと思うので。変化球が来たのでぽんとバットを出した。いいところに飛んでくれました。楽しんでる感がなかったので、楽しんでやろうと。(1打席目が三振だったので)開き直りました」
-2本目の左方向への安打は。
「たまたまです。詰まっていたので。もっと芯でとらえたらいい打球がいっていたと思う」
-バント処理であえて打球をバウンドさせた。
「絶対1個ずつ(アウトをとろうと)と(試合前に)言ってたんですけど、急にやりたくなっちゃった。ハーフバウンドの方が取りやすかったので。はまってくれましたね」
-広島新庄・先発の堀投手の印象は。
「今までやってきた左投手の中でも全国屈指だなと思いました。いい真っすぐでした。一つ打ち損じ(ファウル)もしてしまったし、(堀投手は2年生なので)またやれることもあると思うので、もっといい打球を打てるようにしたい」
-1打席目から2打席目への切り替えは、どのようにしたのか。
「何しに来たんだというのが(自分自身に)あって、ここまで何もしないで帰るのはつまんないと思って、開き直れた。1試合目に比べて、自分のスイングができるようになってきた。いい試合だったし、(第2打席は)いい打席だったと思う」
-重圧を感じたり、気持ちの波がないように見えるのはなぜ。
「甲子園が楽しいからでは。不思議な力をもらえる。一球一球、歓声がする。自分の世界がつくれている。自分の力だけでなく、来て下さっている方が、力を貸してくれているのかな」
-本塁打の期待もある。
「このままいけばヒットの延長で入るかなと思う。チームのための一打で、打点が稼げれば」