早実支える加藤 清宮の後ろで4安打

主将の加藤雅樹(右)をねぎらう早稲田実・和泉実監督
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 「全国高校野球・2回戦、広島新庄6-7早実」(13日、甲子園)

 早実が広島新庄との熱戦を制して3回戦進出を決めた。1年生スラッガー・清宮幸太郎内野手が注目を集めているが、猛打が売りの早実打線を支えているのは4番で主将の加藤雅樹捕手(3年)。この日も5打数4安打1打点と好成績を残した。決勝点を奪った九回には先頭打者としてきっちり安打で出塁し、勝利に大きく貢献した。

 清宮の適時打で先制しながら一度は逆転を許し、八回に同点とされる厳しい戦いとなった。試合後の取材では「本当につらい試合でしたけど、予選からこういうし合いだったのでいつものペースで。笑顔で、楽しんで絶対勝つという気持ちで」とひと息ついた。

 初戦の今治西戦では2死球を受けたが2打数1安打。西東京大会では19打数7安打8打点で打率・368と好成績を残し続けている。清宮が3番で伸び伸びと打てるのも、4番に加藤がいるから、という要素はある。

 この試合では4回に広島新庄に2死一、三塁でダブルスチールを仕掛けられ二塁への送球を止めきれずに悪送球をしてしまった。捕手という立場上、守備でのミスは手痛いはず。だが、「ここまで大胆にやってくるとは思っていなくて、自分の研究不足でした。やられてしまったなという気持ちでしたけど、切り替えられました」と反省はしつつも、引きずることなく、その後も打撃とリードで仲間を引っ張った。

 早実の3回戦進出は10年以来5年ぶり。加藤は「こういう接戦を戦ってチームって強くなるので、今日のゲームは大きいと思います」とチームの成長に自信を深めていた。

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