ハム斎藤佑 六回途中2失点も白星ならず
「楽天-日本ハム」(15日、コボスタ)
日本ハム・斎藤佑樹投手が先発し、3-2と1点リードの六回2死三塁の場面で降板。昨年9月29日の西武戦(札幌ド)以来、約1年ぶりとなる勝利投手の権利を得たが、八回に同点に追いつかれたため、白星はならなかった。
斎藤は初回、先頭の聖沢を変化球で空振り三振。続く藤田、後藤ともフォークで空振り三振に封じた。二回には先頭の松井稼を投ゴロ。伊志嶺をフォークで空振り三振、島内もフォークで空振り三振と、二回まで無安打5奪三振と完璧な立ち上がりを見せた。
だが三回、先頭のペーニャに死球を与えると、嶋の右前打と岩崎の犠打で1死二、三塁とされ、聖沢に2点適時二塁打を許した。さらに2死二、三塁のピンチを背負ったが、松井稼を一ゴロに抑えた。
四、五回は無難に抑え、六回も簡単に2死をとったが、島内に三塁打を許して降板。2番手の谷元がペーニャを遊ゴロに封じ、斎藤の勝利投手の権利は残った。
斎藤は結局、5回2/3を4安打3四死球7奪三振2失点。前回登板の8日・楽天戦では5回2失点の内容。中6日で同じ相手と対戦し、再び好投を見せた。
降板後は「全体的にストライク先行でいけたし、どの球種でも勝負できたのが大きかったですね」と手応えをつかんだ様子。「走者が出てからはちょっとバタつきましたけど、何とかしのぐことができました。ピンチを抑えてくれた谷元さんに感謝です」とし、「このまま勝てるように応援します」と、約1年ぶりとなる白星を待ち望んだが、八回2死一塁から3番手の宮西がウィーラーに同点本塁打を浴び、勝利投手の権利は消えた。