楽天5位浮上 釜田手術乗り越え今季初星
「楽天8-4西武」(29日、コボスタ)
楽天が序盤の大量得点で試合を決め、この日、ロッテに敗れたオリックスをかわして5位に浮上した。西武は3連勝ならず。
楽天は二回、1死一、三塁から嶋の左翼越え4号3ランで先制。三回には無死満塁から、藤田の右翼越え5号満塁本塁打で4点を追加し、六回にも2死二塁からペーニャの中前適時打で加点した。
昨年3月に右肘を手術した先発・釜田は2013年10月13日以来の1軍マウンドで、5回を7安打4失点。大量点の援護を受け、今季初勝利をマークした。
試合後は握手攻め、ハイタッチ攻めに遭い、手渡されたウイニングボールを大事にポケットにしまった。685日ぶりの1軍登板で白星を挙げた釜田は、大歓声の中で「本当に帰って来れてうれしいです。手術してから、この試合っていうのを求めてリハビリしてきたんで、その思いを1球1球ぶつけました」と、感慨を込めた。
「四回までは何とか粘れたと思いますが、五回はちょっとへばってしまった。まだ復活とはいかないので、復活できるように頑張ります」と誓った右腕は、スタンドのファンに向かい「ただいま!いま帰って来ました。またこれから頑張っていきます」と、はにかみながら宣言した。
西武は先発・野上が3回持たず、8安打7失点KO。7点を追う五回にメヒアの左翼越え20号2ランなどで4点を返したが、そこまでだった。