永井氏の甥・神戸国際大付の平内が好投
「高校野球・秋季兵庫大会1回戦、神戸国際大付10-3須磨学園」(13日、明石トーカロ球場)
神戸国際大付が七回コールドで須磨学園を下した。1点リードの3回からリリーフ登板した最速142キロ右腕・平内龍太投手(2年)が5回9Kの好投で流れを引き寄せた。
「チームが勝つことだけを考えて。9奪三振は付いてきたものなので」と語った平内。4-3と1点を勝ち越した直後の三回からマウンドに上がると、キレのいい直球と縦のスライダーで三振を量産。1本の長打も許さず、5回3安打無失点と好投した。
母の兄にはダイエー・ソフトバンクで投手として活躍し、99年の日本シリーズで優秀選手賞を獲得した永井智浩氏がいる。「(中学の時)正月に会ったときはキャッチボールをしてもらいました」と明かす。1年生だった昨秋の近畿大会1回戦では、立命館宇治を八回までリードしながら自身の3連続押し出し四球などで敗戦。センバツ出場を逃した。
「今でも思い出しますし、悔しかった」と平内。冬場に腰痛を発症し、今年の春夏は登板機会が少ないまま終わった。その間、同級生の左腕・東郷が活躍し、来年のドラフト上位候補と目されるまで成長した。
「意識してます」とライバルの存在を励みに復調してきた平内。兵庫県勢2年ぶりのセンバツ出場へ、左右の2枚看板で秋を勝ち抜く。