長田がベスト16入り 園田が13K完封

 「高校野球秋季兵庫大会・2回戦、長田2-0三田松聖」(19日、明石トーカロ球場)

 県内屈指の進学校、長田が三田松聖を破って16強入り。エース右腕の園田涼輔(2年)が3安打無失点、無四球、13奪三振の好投で自身初完封を飾った。

 最速138キロの直球とスライダー、チェンジアップの制球がさえた。近年、力をつけている私学を寄せ付けなかった園田は「自信になりました」と笑顔。「調子のバロメーター」という三振も13個奪い、終始落ち着いた投球を見せた。低めへ徹底した制球は「夏休みに毎日5キロ走った。下半身が強くなった」と理由を明かした。

 また、ビデオなどでの相手の研究にも余念がなかったという。一人一人の打者へ配球を変える頭脳的な投球に、「結果が出て良かった」と胸を張った。

 毎年、東大、京大、阪大へ計40~50人が現役で進む進学校。ベスト16入りで近畿大会も視野に入ってきた。OBでもある永井伸哉監督(43)は、「甲子園を常に目標にしてやってきた。文武両道の雰囲気が浸透している」と言う。

 神戸一中の神戸、神戸二中の兵庫は甲子園経験があるが、神戸三中の長田だけが出場経験がない。同監督は「2020年には創立100年になる。(3つの旧制中学で)うちだけ出場していないので、それまでに頑張って甲子園に行きたい」と話した。

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