中日・和田、谷繁 引退試合で涙

2回裏1死一、三塁、谷繁監督兼選手が左前適時打を放ち交代。歌手の松山千春さん(右)から花束を受ける=ナゴヤドーム
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 「中日-阪神」(24日、ナゴヤドーム) 今季限りでの現役引退を表明し、本拠地最終戦となったこの日が引退試合となる中日・和田一浩外野手(43)が、五回を終えたところで交代。19年間のプロ野球生活に終止符を打った。

 和田は「5番・左翼」でスタメン出場。二回に阪神先発・秋山の真ん中高め直球を鋭く振り抜くと、打球はあっという間に左翼線で弾んだ。引退試合では1打席のみの選手も多い中、和田は出塁後もそのまま出場。一塁ベース上では軽く笑みを浮かべ、一塁手のゴメスと言葉をかわした。

 打者一巡の猛攻となったこの回には第2打席も巡ってきたが、空振りの三振。五回の第3打席は遊ゴロに倒れた。最愛の家族から感無量の表情で花束を受け取ると、たまらず涙を浮かべ、スタンドに一礼すると静かにベンチ奥へ姿を消した。

 この日が選手としての本拠地最終戦となった谷繁監督兼捕手も、ベンチで和田の姿を見守り、思わず落涙。中日が誇る2人の“レジェンド”を、スタンドのファンは大きな拍手と歓声で送った。

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