ハム木佐貫、ラスト登板で3人斬り

 「日本ハム1‐4ロッテ」(30日、札幌ドーム)

 今季限りでの引退を表明した日本ハム・木佐貫洋投手(35)が2番手で登板。1回を無安打無失点、2三振を奪う力投で有終の美を飾った。

 スタンドから拍手が湧き起こる中、マウンドへ。先頭の4番・デスパイネへの初球、この日の最速となる142キロの直球でストライク。1ボール2ストライクと追い込むと、最後はフォークで空振り三振を奪った。続く井口もフォークで2者連続三振。クルーズもフォークで二ゴロに仕留め三者凡退に。鹿児島から両親を招待した中で最後を締めくくった。

 投球後は「ホッとしています。なんとか先頭を抑えられたのが大きかったですね。最後の札幌ドームでの登板となりましたが、ご声援ありがとうございました。マウンドに上がる時の大歓声には勇気をいただきました。本当にありがとうございました」とファンに感謝した。

 試合後の引退セレモニーでは、同じ鹿児島県出身の飯山、巨人時代からの同僚・矢野、そして2人の愛娘から花束を贈られた。あいさつに立つと「ここ札幌ドームでの一番の思い出は移籍してきた1年目、おととしの交流戦・巨人戦でお立ち台に立てたことです。これでファイターズの一員になれたなあというホッとした気持ちとお立ち台からの景色を今でも鮮明に覚えています。その温かく大きな声援で、これからもファイターズの応援をよろしくお願いします」などとかみ締めるように話し、その後はチームメートの胴上げで3度宙に舞った。

 試合前には札幌市内の球団事務所で現役引退会見。「本日をもちまして、引退させていただきます。この決断を考え尽くしてきたので自分は悔いはないです。納得しています」と、晴れやかな表情で表明していた。

 木佐貫は亜大から02年に自由獲得枠で巨人に入団。1年目から10勝を挙げ新人王にも輝いた。13年オフに、トレードで日本ハムに移籍。プロ13年目の今季は1軍登板が1度もなく、不振に苦しんでいた。

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