張本氏 投手・イチローに怒りの喝!
野球評論家の張本勲氏が11日、TBS系「サンデーモーニング」に出演。マーリンズのイチロー外野手(41)が自ら志願し、投手としてメジャー初登板したことに「喝!」を入れた。張本氏は「バラエティーじゃないんですよ。他のピッチャーにも失礼ですよ」と怒り心頭だった。
イチローは4日(日本時間5日)の今季最終戦で、4点ビハインドの8回裏から登板し、打者5人に対し、18球、2安打1失点無四球。最速89マイル(約143キロ)をマークした。
張本氏は“投手・イチロー”のパフォーマンスに「喝だ!イチローのチームの監督に」とバッサリ。「バラエティーじゃないんですよ。お客さん、お金払って見にきてくれてるんだから。アメリカではたまにあるんですよ。41歳でしょう、他のピッチャーにも失礼ですよ。やっぱり投げさせちゃダメですよ」と批判した。
イチローが日本球界にいた1996年のオールスターでも、投手イチローが実現していた。第2戦、全セが打者が巨人の主砲・松井秀喜を迎える場面で、全パ側がイチローを登板させた。これに対して全セ野村克也監督が投手・高津臣吾を代打に送った。
張本氏は物議を醸したこの事例を引き合いに出し、「日本でも1回あったんですよ。オールスターで、イチローに。もともとピッチャーだからね、投げるのは速いからいいけども。そんなにふざけるなら、こっちもふざける、ってピッチャーの高津を出したんですよ。こんなことやめてもらいたい」と声を張り上げダメ出し。
司会の関口宏が「楽しいですけどもね」とフォローしたが、「ダメ!楽しい(のは)。イチローのファンも楽しくないんですよ。まだ若い時ならいいけども、私はやってほしくなかった。ちょっとアメリカの野球のレベルも落ちましたね」と喝を入れた。