清原氏 因縁の死球相手に謝罪
元プロ野球選手の清原和博氏(48)が11日、日本テレビ系「行列のできる法律相談所」に出演。1989年、死球を受けたことに腹を立て、バットを投げつけて跳び蹴りを食らわせた“因縁”の相手、元ロッテの平沼定晴投手に謝罪した。
この日、謝罪のために「坊主にしてきました」と強調した清原氏は、いつもの3ミリではなく、1ミリ刈りで登場。現在、中日の用具係をしている平沼氏からのVTRを見た。平沼氏は清原氏による“歴史に残るバット投げ事件”についてこれまで一切語っておらず、自らの口で振り返るのは初めて。
平沼氏は試合後、「本当に腹が立って、駐車場で待ち伏せしていた」と告白。清原が出てきた姿を見て“仕返し”をしようとしたが、先輩に止められたことを明かした。
試合の翌日から自宅には無数の無言電話がかかってきたり、直接自宅を訪れ、嫌がらせをしてくる人が後を絶たなかったことも明かした。十数年前には、息子に「しっかりしろよ」と叱った際、「お父さんは清原に負けたくせに」と言われ、ショックを受けたことも打ち明けた。
平沼氏はスタジオの清原に向かい「これから先は野球界のために力を貸してほしいと思います」と呼びかけた。清原は西武から巨人に移籍後、中日で裏方として働いていた平沼氏にあいさつに出向いたことを明かし、「『キヨ、元気か!』と最高の笑顔をくれたんで、それで本当に救われた」と振り返り、「バットを投げてしまい、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。
【89年9月23日、清原への死球VTR】
ライオンズの清原は西武-ロッテ23回戦、平沼投手からホームランを放った直後の打席で死球を受けた。「まずは内角を厳しく突こうと思った」とした平沼の140キロのストレートは、清原の左ヒジを直撃。清原はその瞬間、右腕で持っていたバットを平沼に向かって投げつけた。バットはグラウンドで1度はねた後、平沼の左太ももに命中。さらに清原はマウンドに突進。平沼にとび蹴りを食らわせた。
平沼は左肩、左太もも挫傷で全治2週間と診断された。退場処分となった清原には、『厳重戒告、制裁金30万円、出場停止2日間』の処分が下された。