内川3戦連続V打でCSのMVP

MVPを受賞しガッツポーズで喜ぶソフトバンク・内川聖一(中央)。左はソフトバンク・工藤公康監督=ヤフオク(撮影・保田叔久)
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 「パCSファイナルS・第3戦、ソフトバンク3-1ロッテ」(16日、ヤフオクドーム)

 CSの最優秀選手(MVP)に、3連勝で日本シリーズ進出を決めたソフトバンクから内川聖一外野手(33)が選ばれた。CSの優勝会見では「仲間から認めてもらえるのはうれしい」と試合終了直後から、チームメートからMVPの声が上がったことに感謝した。

 レギュラーシーズンでは不調や、故障もあり7年続けてきた打率3割以上の記録が途絶えた。CS優勝会見では優勝に貢献しきれなかったとの思いから、「シーズン中は多々、迷惑をかける場面もありましたので。自分自身の悔しさもそうですし、監督、コーチ、ほかの選手の方々、裏方さんへの感謝も込めながら、絶対活躍してやろうと思っていた」と、胸の内を語った。

 思いは結果となった。第1戦はサヨナラ打、第2戦も決勝打。そして第3戦では先制適時打で試合を決めた。「誰からも文句なくMVPやと言ってもらえた。仲間から認めてもらえるのはうれしいです」と充実感を漂わせた内川。今季のここまでを、「僕の野球人生にとってきっかけになるような1年になると思う。悔しい思いもしましたし、逆にうれしい思いもさせてもらった。この気持ちを大切に、野球選手として1まわり大きくなるきっかけにしたい」と振り返った。

 この日の試合では第1打席で左手首に死球を受けた。テーピングを施しても、その内側で腫れ「痛かった」状態だったが、「できるか、できないかで自分の判断でできると思っていきました」と心は折れなかった。

 日本シリーズへ、「日本一になるためにやってきますので、もう1回、監督を胴上げできるように。僕自身ももう1回胴上げしてもらえるように頑張りたいです」と決意を新たにした。

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