環太平洋大・広島野村前監督弟が初勝利

 「明治神宮野球大会・大学の部1回戦、環太平洋大3-1天理大」(14日、神宮)

 5年ぶり2度目の出場となった環太平洋大が天理大に競り勝ち、神宮初勝利を挙げた。指揮を執ったのは広島・野村謙二郎前監督の実弟にあたる野村昭彦監督(47)。就任3年目での全国1勝に「正直、今はほっとしています」と安どの笑みを浮かべた。

 試合開始直後から大雨に見舞われる最悪のコンディションでも選手たちの動きは変わらなかった。「1週間くらい前から雨予報と聞いていたので、ぬらしたボールで練習したり、ワンバン送球を試したりやってきた」と野村監督。序盤から毎回のように走者を背負ったが、落ち着いた守りで相手にスキを与えなかった。

 3投手による継投で天理大打線を1点に抑え「継投は予定通りです。こういう悪条件の中ですので、土がスパイクについて重くなったり、指先が冷たくなったりする」と繊細な心遣いが、投手陣の良さを引き出した。

 07年創部で野村監督が就任当初は中国地区大学野球連盟で2部だった。「本当にツキすぎていると思います」と指揮官は笑ったが、8月に東京の大学や強豪社会人チームと練習試合を敢行し、選手たちの意識改革につながった。加えて雨予報をにらんだ繊細な準備が価値ある1勝へとつながった。

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