亜大が決勝へ 水本が代打逆転弾

8回裏亜大、2死一塁、代打・水本は右越えに逆転2ランを放つ=神宮(撮影・佐々木彰尚)
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 「明治神宮大会・大学の部準決勝、亜大4-3東海大」(17日・神宮)

 亜大が逆転勝ちで2年ぶりの決勝進出を果たした。八回2死から代打逆転2ランを放った水本弦外野手(3年・大阪桐蔭)は高校時代に阪神・藤浪のチームメートで春夏連覇を達成したメンバー。試合前に恩師の西谷浩一監督からカツを入れられたことを明かした。

 完ぺきな一撃だった。1点を追う八回2死二塁の場面で代打を告げられた。「落ちる球が頭にあったので反応できた」と変化球をきれいにすくい上げると、打球は右翼席に飛び込んだ。人生で初めての代打逆転アーチ。「ベンチの中でいけるぞという空気があったので、チャンスが自分のところに来るんじゃないかと思っていた」と笑顔で振り返る。

 試合前にはスタンドにいた大阪桐蔭・西谷監督のもとへあいさつに出向いた。「どうや?」と聞かれ、水本は「あまり調子はよくないです」と返答。「『お前は3年間、ずっと調子が悪かったから大丈夫や!』と監督に言われて…。でも気持ちが楽になりました」と苦笑いで明かす。

 また国際大会のプレミア12で活躍する中田、平田ら先輩たちの姿にも勇気づけられた。「よくテレビで見ているんですけど、ここで打ってほしいというところで打っている。同じ高校出身ということで、自分も勝手に勝負強いんじゃないかと思って打席に入りました」と語り、報道陣を笑わせた水本。強打者のDNAを受け継ぐ男が、土壇場で価値ある一撃を放って見せた。

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