DeNA、ハマスタ買収へ TOB決定
DeNAは20日、横浜市内で取締役会を行い、株式会社横浜スタジアムの普通株式を公開買付けにより取得することを決議した。
現在、DeNAは横浜スタジアムの普通株式の5・75%にあたる40万株を保有している。買付け予定数は、発行株式総数の696万株から、40万株を引いた656万株。過半数となる308万0001株を買付け予定の下限と設定した。
買付け期間は24日から16年1月20日までの36営業日。1株1500円で、買付け代金は98億4000万円。
DeNAは12年に新球団を発足させて以降、「コミュニティー・ボールパーク化構想」を掲げ、球場改革を進めてきた。今季は、実数計測以来最多の観客動員180万人を突破、球団新の43回の大入りを記録するなど、着実に実を結んできた。
球場買収で、ファンサービスのさらなる拡充がなされるほか、球場での広告、グッズなどの収入を強化費にあてて、経営の健全化も目指す。今後は座席数増や、2年後の天然芝張り替えなど、改善していく方針。関係者は「メジャーでは一体経営が主流。そこがモチーフになっています」と説明している。