中日の吉見が5日、沖縄県読谷村での2軍キャンプで初めてブルペン入りした。捕手を中腰にさせ「信頼を取り戻したいことと、優勝して胴上げしたい」という思いを込めて、谷繁監督の背番号と同じ27球を投じた。
「5、6割」の力ながら、球威は十分。降りしきる雨の音をかき消すようにミットを響かせた。1月にしっかり投げ込んできたこともあり「ほぼほぼ思い通り。違和感がなかった」と手応えを感じていた。
ここ数年は不安を抱える右肘との闘いが続いている。昨季は開幕直後こそ順調だったが、再び肘を痛めて8試合の登板にとどまり、秋に手術に踏み切った。