楽天・嶋「東北の皆さまと全力で戦う」
楽天は11日、東日本大震災から5年を迎えたこの日、立花陽三球団社長(45)、嶋基宏捕手(31)の談話を発表した。また、チームは静岡・草薙球場での全体練習を前にした午前9時33分、全員で東北地方の方角を向き、約1分間の黙とうを捧げた。
◆立花陽三球団社長
東日本大震災から5年になります。改めまして、震災によって亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災された皆さま、そのご家族の方々に対し、お見舞い申し上げます。
震災から5年が経過し、これまで様々な場所を訪問させていただきました。目に見えて復興が進んでいる場所もある一方、まだまだ多くの問題を抱えている現実も目の当たりにして来ました。私たちは、東北を代表するプロ野球チームとして、これからも可能な限りの支援活動を各地で続けたいと思います。
東北楽天ゴールデンイーグルスが優勝することで、少しでも東北に勇気や元気を届けていくことに繋がって行くと信じています。明るい未来に向けて、ともに前に進んで参りましょう
◆嶋基宏捕手
東日本大震災から5年が経ちますが、復興まではまだまだ時間がかかると思っています。風化が進み、正直、忘れかけている人もいると思いますが、被災された方々の心はまだまだ癒されていない現状です。
一人一人がもっと出来ることがたくさんあると思います。震災を経験しなかった若い選手たちにも、私たちの世代が伝えていかなければなりません。これは、東北楽天ゴールデンイーグルスが東北にあり続ける以上、やり続けていかなければいけないことだと思っています。
2013年に優勝をした際、涙を流して喜んでいただき、多くの方々がパレードに来ていただく様子を見て、優勝をして本当に良かったと思いました。もう一度、あの感動を皆さまと味わいたいと思っています。
昨年は2年連続の最下位となってしまい、私たちにとっても、皆さまにとっても大変悔しいシーズンとなってしまいました。今シーズンこそ、2013年の感動をもう一度味わえるように、私たちは東北の皆さまとともに全力で戦ってまいります。