元ロッテ・里崎氏、球界の問題に言及
元ロッテ捕手で野球解説者の里崎智也氏(39)が19日、関西テレビのトーク番組「昼間っから激論バラエティー 胸いっぱいサミット!」(土曜正午)に出演。巨人選手による野球賭博と、複数球団で発覚した自チームの勝敗に絡む現金授受、清原和博被告の覚せい剤取締法違反(所持、使用)で揺れる球界について語った。
2014年の引退まで16年間ロッテ一筋でプレーし、現在はロッテのスペシャルアドバイザーを務める里崎氏。なぜ巨人選手が賭博に関与することに至ったのかと聞かれると「東は巨人、西では阪神が、いい人とも悪い人とも接点が多い。その点、ロッテはつながりがない。関東圏では圧倒的に巨人が多い」と人気球団ならではの原因があったと分析した。
さらに「情報では、お金をもらってゴルフに行くなどとありますが、僕はロッテに16年いたけど、そんなことは聞いたことがない」と付け加えた。
なぜ投手だけが賭博に加わったのかについては「シーズン中は投手、野手で練習が違う。ロッカーが別の球団だってある」と、ポジションによって限られた人間関係になることも明かした。
自チームの勝敗に絡む声出しでの現金授受については「選手会イベントの景品代、裏方さんを招待することなどに使ったと聞いている」と説明。「ロッテでも(勝利に結びつくプレーに)監督賞10万円とか。それはあった」と振り返った。
「やったらダメと分かっていてやってしまったのが、野球賭博。声出しの現金授受は今回、問題になったが、今後やらないようにすれば」と話した。
パネリストの元衆院議員・東国原英夫(58)は「開幕までに(球界の問題について)徹底的に検証していくべき」と持論を展開。しかし里崎氏は「球団もできることに限りがある。選手の良心に任せるしかない」と選手個々の常識を尊重する構えをみせた。