大勝も長尾監督「悪い高松商業の野球」
「選抜高校野球・準々決勝、高松商17-8海星」(28日、甲子園球場)
昨年の明治神宮大会を制した高松商(香川)が今大会最多の17得点で海星(長崎)を下し、1965年以来、51年ぶりの4強入りを果たした。
打線がこれでもかと得点を重ねた。22安打で17得点。無得点に終わったのは初回と四回だけだった。
それでも長尾健司監督は(46)は複雑な表情を浮かべた。「反省の多い試合だったんで、素直に喜んでいいのか…。うちの悪いところが全部出たので、もう一回気持ちを引き締め直していかないといけないんじゃないかなと思っています」。
得点は重ねた一方で、投手陣は12安打で8失点。「守りに関して課題が残った。点を取った後にきちっとゼロを取らないと、野球はいつ何が起こるか分からないので」と、反省ばかりが口を突いた。
51年ぶりの4強進出にも「本当は喜びたいんですけど、練習試合でやっているような悪い高松商業の野球が出てしまった」と、素直には喜べなかった。秀岳館(熊本)と戦う30日の準決勝に向け「次はピシッと野球ができるように、もう一回チャンスもらったんで、やろうと思います。反省してほしいと思います」と、チームの引き締めを誓った。