横浜・万波は“マン振り”三振デビュー
「春季高校野球神奈川大会・2回戦、横浜7-0霧が丘」(10日、横浜高校長浜グラウンド)
注目の1年生スラッガー、横浜・万波(まんなみ)中正外野手が代打で公式戦デビューを果たした。空振り三振に倒れたが、豪快なスイングで観衆を沸かせた。
コンゴ出身の父を持ち、身長188センチ、体重90キロの堂々たる体格を誇る。東練馬シニアに所属した中学時代は日本選手権で4強入り。抜群の長打力で全国に名をとどろかせた。
七回1死二、三塁からの高校初打席は、2球目を体が反り返るほどのフルスイングでファウル。その後、相手暴投で1点が入って1死三塁となり、カウント2-2からの5球目を再び“マン振り”したものの、バットは空を切った。
それでも「三振したんですけど、しっかり振れてよかった。緊張はしなかった」と明るい表情で振り返り、大物感を漂わせた。
名門・横浜を選んだのは「甲子園にもプロにも行きたいと考えた時に、一番いいと思った」ため。「三拍子そろった選手ではない。ホームランも打ちたいけど、打点をしっかり稼げる選手になりたいです」と、目を輝かせた。
平田徹監督も「打席の中での表情もよかった。これから場数を踏んでいけば、大きく飛躍すると思う」と満足げ。「どんどん三振してもいいから、目先の結果にとらわれず大きく育てたい」と期待を寄せた。