「ヤクルト０－８巨人」（１３日、神宮球場）

　巨人は菅野が打線の大量援護を受け、９回４安打無失点の完封で開幕３連勝。神宮球場ではプロ入り４年目で初勝利となった。完封は今季２度目。

　菅野は八回まで四死球ゼロの投球だったが、九回は２四球と内野安打で２死満塁のピンチを迎えた。しかし、最後は代打・上田を三振に仕留めた。試合後のヒーローインタビューでは「野手の皆さんが早い回に点を取ってくれたので楽に投げられ、ペース配分も良かったので、最後のピンチも耐えられた。（昨季まで神宮は鬼門の問いに）最後は何かが起きましたね」などと語った。

　６日の阪神戦に続く２試合連続の完封でエースとしての存在感が増す。菅野は「まだまだ戦いは長いので、戦いきってこそ本当のエース。今日の結果に満足せずにいきたい」と加えた。

　巨人はセ・リーグ１０勝一番乗り（６敗１分け）で単独首位に浮上。二回は１死二、三塁からヤクルトの先発・館山の暴投で１点を先制。さらに前日は守備のミスが目立った小林誠が左前へ適時打を放ち、この回２点を奪った。

　四回は１死三塁から菅野の中前適時打で追加点。「バッティングはおまけみたいなものだが、打つ姿勢は強く持っているので、自分にとってもチームにとっても大きな１点だった」と振り返った。

　五回は２死からクルーズの左越え３号ソロ。さらに一、二塁から小林誠が左中間へ２点二塁打を放ち、６－０とリードを広げた。六回も先頭・長野が猛打賞となる左線二塁打で出てクルーズの左前適時打で１点を追加。長野は八回にもこの日４安打目の中前打を放った。九回はこの日スタメンを外れた坂本が代打で適時打を放ち８点目を挙げた。

　ヤクルトは先発・館山が５回１１安打６失点と乱調で２敗目（０勝）。