楽天・安楽 最速150キロも勝負つかず
「西武8-8楽天」(23日、西武プリンスドーム)
楽天・安楽智大投手(19)が今季初登板初先発し、5回2/3を8安打5失点だった。球速は最速150キロをマークし、三回まではテンポ良く無失点。六回2死一塁から浅村に左越え2ランを浴び、なおも一、二塁で勝ち投手の権利を持ったまま、マウンドを降りたが七回、同点とされ、勝敗はつかなかった。試合は延長十二回引き分けだった。
一軍登板は6回無失点で初先発初勝利を飾った昨年10月5日のソフトバンク戦以来2度目の安楽は、「今日は真っすぐの指の掛かりが良かった。真っすぐでストライクが取れたのは昨年から成長していると思います」と振り返った。
今季、イースタンリーグで4試合を投げ、1勝0敗防御率2・45をマーク。22回で21の三振を奪い、今季先発の座をつかんだ。
首脳陣の期待通り、初回から150キロをマークし、序盤の3回を無安打無失点。しかし、一回りしてからの四回以降、中盤に3回連続失点。
四回は2死からメヒアにこの試合初安打となる二塁打を許すと3連打で、五回は併殺崩れの間に、それぞれ1失点。六回は浅村の2ランを含む4連打で3点を失い、この回途中でマウンドを降りた。
今季初登板初勝利は逃した2015年のドラ1右腕は、「クイックになってからのボールの強さ、フォークのコントロールなど課題が多く、実力不足です」と反省しきりだった。それでも「課題が明確なので、しっかり修正したいと思います」と前を向いた。