山本功児さん ハイタッチ拒否事件も

試合前に山本ヘッド(左)と真剣な表情で話し込む清原(05年8月4日=広島市民球場)
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 巨人、ロッテで活躍し、ロッテでは監督を務めた山本功児さんが23日、肝臓がんのため死去した。64歳だった。現役で13年プレーし、引退後はロッテ、巨人で監督、コーチを歴任。熱血漢で指導力には定評があり、プロ入りから2005年シーズン限りで巨人のヘッドコーチを退任するまでユニホームを着続けた。

 巨人のヘッドコーチを務めていた05年8月4日、清原和博内野手の「ハイタッチ拒否」事件が起こっている。広島戦(広島)の四回、清原内野手が中堅左のスタンド上段へ本塁打を放った。しかしダイヤモンドを回ると、ベンチ前で出迎えた堀内監督らを無視。ナインとハイタッチもせず、ベンチに戻った。

 清原内野手は左膝半月板損傷のため2試合を欠場し、復帰したこの日の打順は、プロ1年目以来の7番だった。これに納得がいかなかったのか、試合前のグラウンドで山本ヘッドコーチに真っ赤な顔で何かを訴えた。その後、ベンチで携帯電話で話し始め、「オレにもプライドがあるんや!」と大声で話した。ハイタッチ拒否は、その怒りを態度に表したものだったのだろう。

 試合後、堀内監督は「脚のことがあるから、楽なところで打たせてやろうと」と説明。ただ山本ヘッドコーチは怒り心頭だった。報道陣に「何で7番に置いたらダメなんだ!最近(試合に)出ていないから考慮してるんだ!」などと食ってかかり、慌てた他のコーチ陣が報道陣との間に入ったほどだった。

 ロッテ監督時代の02年3月19日、ダイエー(現ソフトバンク)とのオープン戦では、暴言で退場処分を受けた。オープン戦で監督が退場となるのは20年ぶりのことだった。

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