ロッテ涌井、「このまま負けなければ」
「ロッテ4-3日本ハム」(29日、QVCマリンフィールド)
ロッテ先発の涌井が、7回9安打2失点で、開幕から無傷の5連勝とした。西武時代の2007年にマークした開幕4連勝を上回る自己記録。お立ち台では「自分の時はみんなしっかり打ってくれるので、それに乗って、このまま負けなければいいかなと、ちょっとだけ願っています」と、控えめな笑みを浮かべた。
「本当、大変でした」と振り返ったのが、球場に吹き荒れた強風。初回、先頭の陽岱鋼に中堅フェンス直撃の二塁打を打たれた。「センターフライが(フェンスに)直撃してしまったので、とにかく低めに集めて」。風を頭に入れ、低めを意識して粘り強く投げ続けた。打線も0-2の五回、清田の2ラン、ナバーロの左犠飛で3点を奪い逆転した。
最後のヤマは、七回2死三塁で中島を迎えた場面。粘りに粘られたが、根負けすることなく、11球目、内角直球で見逃し三振に仕留めた。「あそこは本当に三振を狙いにいったんで、狙い通り取れて、ガッツポーズしました」と自画自賛した。
最後、ファンへのメッセージを求められると「もしかしたら(強風で)レインボーブリッジが封鎖されているかもしれないので、気を付けて帰ってください」と気遣っていた。