王貞治氏が冨田勲さん悼む
ソフトバンクの王貞治会長(75)が8日、千葉県佐倉市の麻倉ゴルフ倶楽部で行われたチャリティー大会「ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント」に実行委員として参加。5日に慢性心不全のため84歳で死去していたことが同日わかった、作曲家で世界的シンセサイザー奏者の冨田勲さんを悼んだ。
王会長は現役時代の1965年、歌手の本間千代子とデュエットでレコード「白いボール」を発売。同曲を作曲したのが冨田さんだった。
王会長は死去の一報を聞くと「えっ、そうなの?」と驚きを隠せず。「直接お会いしたことはないんだけど…」としつつ、「あのころは僕も若くて、怖いもの知らずだった。僕が唯一出したレコードだし、強烈に印象に残っています」と当時を振り返りながら話した。
さらに「いいご縁をいただいて、今でも残る作品を作れた。50年以上前だから、もうそんなに(年月が)経っちゃったんだね…」としみじみ。「とにかく、安らかにお休み下さいというだけですね」と故人をしのんだ。
また、王会長と同じく実行委員を務めたトランペット奏者の日野皓正(73)は「一緒に演奏をしたこともあったし、冨田さんの録音に参加したこともあった。最近はお会いしてなかったけど…」と述懐。「日本の音楽を世界中に広めた先駆者でした。今でも懐かしく思い出しますし、残念でなりません」と言葉を絞り出した。