「春季高校野球大阪大会・決勝、履正社６－１大阪桐蔭」（１５日、舞洲）

　履正社に敗れた大阪桐蔭・西谷浩一監督は「守りでミスが出たら話にならない。それを跳ね返せるだけの打力もないですし、今のままでは勝てない。力不足であることが分かった大会でした」と守備の破綻を嘆いた。

　それほど致命的だった守りのミス。初回２死一塁から右翼への飛球を岩本が見失い、落球する間（記録はヒット）に先制点を失った。二回も１死から二塁・永広が一塁後方への飛球を処理できず、ピンチを広げた。

　五回、六回も外野手が相次いで飛球を見失い、主将の吉沢も痛恨の適時失策を犯すなど、点差を広げられた大阪桐蔭。「取らないといけないボール。こういう苦しいゲームになった時に粘り抜かないといけない」と西谷監督は語る。

　全国制覇を果たした２０１４年以来、２年ぶりとなる夏の甲子園へ－。「高山がいない中で徳山、香川をじっくりと試せた。すごく打てるチームではないので、しっかり守れるチームでないと勝ちきれない」と指揮官は課題を口にした。