慶大・加藤拓 “怪投”で通算20勝目
「東京六大学野球、慶大9-4早大」(28日、神宮球場)
慶大が3本塁打の一発攻勢で先勝した。ドラフト上位候補右腕・加藤拓也投手(4年・慶応)が、4失点完投。10安打10四球10奪三振という“怪投”となったが、リーグ戦通算20勝目を挙げた。
140キロ台後半の直球を中心に、五回までは無失点。二回には自ら左越えに先制2ランを運び、5点のリードを奪った。
しかし、六回に「投げ方が分からなくなっちゃって」と、先頭から連続四球を与えると2失点。八、九回は持ち直したものの、終盤の4イニングで8四球を与えるなど、178球を要して何とか最後まで投げきった。
タフさでは定評があるものの、さすがに「いつもは1人のバッターですぐに修正できるんですけど…こんなに長くかかったのはない。大学では一番、苦しかった」とグッタリ。「早く休みたい。明日投げて決める方が、あさって投げるよりはいい」と連勝での勝ち点奪取を誓った。