横浜・藤平にプロ絶賛「未完成も魅力」
「高校野球・親善試合、横浜9-1関東第一」(5日・江戸川区球場)
今秋ドラフト上位候補に挙がるMAX152キロ右腕、横浜・藤平尚真投手(3年)が、センバツ出場の関東第一を相手に10奪三振、5安打1失点で完投勝ちした。
140キロ台の直球を主体に鋭いスライダーを織り交ぜ、危なげない投球を披露。三回までに8三振を奪うと、中盤からは打たせて取り、失点は八回のソロ被弾のみで投げきった。
「右打者にも左打者にも、インコースを攻めて行こうと思っていた」というテーマを忠実に実行。特に右打者の内角への直球、左打者の膝元へのスライダーが光った。「こういう風に攻めれば、関東一高の強い打線にも打たれないとわかった」と、収穫を挙げた。
球速だけでなく、ピッチングの組み立てでも着々と成長を続ける右腕。視察した楽天・福田功チーム統括本部副会長補佐は「直球がやっぱりいい。体もいいし、未完成なのも魅力。上位候補なのは間違いない」と、称賛した。