中京学院大・吉川が逆転劇で決勝進出

1回中京学院大一死二塁、右中間に先制適時二塁打を放つ吉川尚輝=神宮球場(撮影・園田高夫)
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 「全日本大学野球選手権・準決勝、中京学院大5-4奈良学園大」(11日、神宮球場)

 初出場の中京学院大が九回1死からの大逆転劇で決勝に進出した。

 2-4で迎えた九回、下位打線からの3連打で1死満塁とすると、内野ゴロの間に1点を奪った。2死一、三塁で打席はドラフト1位候補で先制の適時二塁打を放った吉川尚輝内野手(4年・中京)。ここで奈良学園大は逆転のランナーを得点圏に送ることを覚悟して、敬遠四球で一塁へ歩かせた。

 続く4番・石坂がチェンジアップを中前へ運び、一気に二塁走者までも生還。歓喜の吉川は「石坂には頼むぞって声をかけて…。ものすごくうれしいです」と会見中に声を詰まらせるシーンもあった。

 結果的に敬遠四球が逆転を呼び込む形になり、奈良学園大・酒井真二監督(39)は「私の責任です。吉川君は今シーズン、一番乗っているバッター。歩かせて4番の石坂君で勝負した方が、勝てる確率が高いと思ってリスクを背負っても敬遠を指示した」と説明した。

 今大会17打数7安打と当たっていた吉川への敬遠策が、勝負のターニングポイントになった。

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