桐生が日本人トップも10秒46で5位
「陸上ゴールデングランプリ東京」(11日、国立競技場)
現在の国立競技場では最後の陸上競技大会が行われ、男子100メートルは日本歴代2位の10秒01の記録を持つ桐生祥秀(18)=東洋大=が10秒46で5位に終わった。アテネ五輪金メダリストで、ロンドン五輪でも銅メダルを獲得したジャスティン・ガトリン(32)=米国=が10秒02で優勝した。
桐生はスタート直後から一気に海外勢に突き放され、日本人トップを確保するのが精一杯。「悔しさよりこんなに違うんだなと」。向かい風3・5メートルの悪条件の中だったが、世界のレベルを痛感する結果となった。
6年後には東京五輪のメーンスタジアムとして生まれ変わる国立での最後のレースは、ほろ苦い結果に終わった。「(6年後)その頃には自分も強くなっていると思う。世界と勝負できるようになっていたい」と見据えた上で、「一からスタートですね。もう一度基礎からやる。欲をいえば、全部変えたい。とにかくもっと速くなりたい。そういう欲が出てきた」と、さらなる進化を誓った。