シューマッハー氏 妻の声に反応
昨年末のスキー事故で頭部を負傷した自動車のF1シリーズ元王者、ミヒャエル・シューマッハー氏(45)=ドイツ=が、妻の声に反応し、自力呼吸ができるほどに回復していると、ドイツ紙「ビルト」が報じた。
シューマッハー氏の代理人は16日、同氏が昏睡(こんすい)状態を脱し、フランス・グルノーブルの病院を退院したことを明らかにしている。
ビルト紙によると、同氏はまだ話すことはできないが、周囲の呼びかけに目で反応し、特にコリナ夫人(45)の声に反応することができるといい、「コリナさんの声には、ほかのだれよりも強く反応する」と報じた。
同氏と夫人の間には長女(17)長男(15)がおり、コリナ夫人は事故から約半年の入院中、170キロも離れた自宅と病院を行き来し、子供の世話も続けてきたという。
また、人工呼吸器をつけているものの、生命維持装置には依存していない状態で、一定の期間ではあるが、自力呼吸も可能になっているとも報道した。
シューマッハー氏は現在、スイスのローザンヌにあるリハビリ施設に転院している。
F1史上最多の91勝を挙げた同氏は2012年限りで引退。昨年12月29日にフランスのメリベルでスキー中、岩に頭部を強打し、意識不明となった。