野村忠宏 術後半年、背負い投げ決めた
五輪柔道60キロ級で3連覇し、昨年11月に右肩甲下筋腱修復手術を受けて復帰を目指している野村忠宏(39)が3日、ブログを更新し、背負い投げを決めた喜びを記した。
手術から既に半年以上たつが、肩は「7~8割ぐらいかな。動きによってはかなり良くなってる部分もあれば、まだまだ弱い部分もある」とまだ回復途上にある。
「機能的に十分とは言えないし、実戦的な稽古で怖さを感じる瞬間もあります」と、実戦的な乱取りなどではやはり肩が気になるようだ。
「柔道が出来るようになった喜びはあるけど、“まだこの程度かよ”ってヘコむ事のほうが多いです」という毎日の中で、野村は希望を見失ったわけではない。
鮮やかな1本勝ちが持ち味だった野村、五輪の大舞台をはじめ多くの大会で背負い投げを決めてきたが、2日の稽古で決まった1本は格別だった。
「術後初めて合格点の出せる背負い投げが決まり、嬉し過ぎて思わずニヤけてしもたわ」とその喜びを伝えた。
こんなことがあるから、苦しい道を歩み続けることができる。野村は最後に「おっさんの挑戦は続きます」と書いた。