錦織が帰国会見 20年東京五輪に意欲
テニスの4大大会・全米オープンで日本人として初めて決勝の舞台に進み、準優勝を成績を残した錦織圭(24)=日清食品=が13日、米国から帰国して千葉県成田市内のホテルで記者会見を行った。
会見にはテレビカメラ18台、報道陣135人が集まった。
錦織と報道陣との質疑応答は次の通り。
‐帰国した感想は。
「まだ今はボーッとしているけど、空港で多くの皆さんに温かく迎えてもらった。自分の人生の中で、一番たくさんの人に祝ってもらえてうれしいですね」
‐改めて全米オープンを振り返って。
「負けた直後は悔しさがにじんでいたけど、少し時間が経って自分のしたことのすごさを認識している。悔しさと同時に得た経験も大きい。自分のテニス人生に大きなステップを踏めたと思う」
‐大会後にマイケル・チャンコーチから何を言われた。
「マイケルからはきついアドバイスをもらうこともあるけど、今回はほめられることが多かったかな。でも、決勝では気持ちの面で入り方が良くないことを指摘された」
‐グランドスラム制覇へ必要なことは。
「今よりも強い精神力が必要だし、ショットひとつひとつの精度も上げないといけない。日々、練習ですね」
‐テニスファン以外にも注目されました。
「テニスがこれだけ報道されるのは大きなこと。これでテニス人口、スポーツ人口が増えるのはうれしい」
‐今一番したいこと。
「今回の滞在は期間も短いし過密スケジュールですが、ゆっくりしたい。一番の楽しみは食事。魚が好きなので鮎(あゆ)が食べたいけど時期じゃないので…。のどぐろとかもあったら食べたいですね」
‐当面の目標は。
「一番近いのは(上位8人が出場できる)ATPツアーファイナル(11月中旬)に出ること。楽天オープンは日本で唯一のATPツアー。2年前に優勝しているし、たくさんのお客さんに来てもらいたい」
‐20年東京オリンピックへの思いを「あと6年あるので全く分からないけど、自分としては一番脂が乗っているいい時期だと思う。メダルが取れればうれしいし、日本に恩返しができれば」