怪物逸ノ城 白鵬に敗れ12勝2敗
「大相撲秋場所・14日目」(27日、両国国技館)
怪物逸ノ城が結びの一番で、12勝1敗で並んでいた横綱白鵬に上手出し投げで敗れた。これで12勝2敗。100年ぶりの新入幕優勝へ向けて、一歩後退した。横綱の貫禄を見せつけた白鵬は、13勝1敗で単独トップとなった。逸ノ城は28日の千秋楽で安美錦と対戦する。
逸ノ城は13日目に横綱鶴竜をはたき込みで破り、新入幕力士としては41年ぶり3人目の金星を獲得。初土俵から5場所目での金星は、武双山の7場所を更新する最速記録だった。
1914年両国以来の新入幕優勝へ、可能性は残されている。白鵬は千秋楽で鶴竜と対戦。白鵬が負け、逸ノ城が安美錦に勝てば、13勝2敗で再び並び、優勝決定戦へともつれ込む。
1909(明治42)年夏場所に優勝制度ができて以来、新入幕が優勝したのは1914(大正3)年夏場所の両国だけ。東前頭14枚目の両国は9勝1休で、優勝を争った横綱太刀山が8勝1休1預かりだった。ただし、当時は年2場所しかなく東西制で不戦勝、取り直し、優勝決定戦の制度もなかった。