水泳・冨田選手を窃盗容疑で略式起訴
仁川アジア大会に出場した競泳男子平泳ぎの冨田尚弥選手(25)が韓国メディアのカメラを盗んだ事件で、仁川地検は29日、窃盗容疑で書類送検された同選手を略式起訴した。同選手は罰金100万ウォン(約10万円)を納付した。聯合ニュース(電子版)が報じた。
検察の関係者は「アジア大会期間中で、被害者が処罰を望んでいない点を考慮し、起訴猶予にすることもできたが、被害物品が高額であるため、韓国人と同じ基準を適用した」と説明した。
調べによると、冨田選手は25日午前11時ごろ、練習で訪れた競技会場で韓国メディア所有のカメラ(800万ウォン相当)を盗んだ疑い。取材席から記者が席を外したすきに、カメラからレンズを外し、本体だけを盗んだとされる。本人は容疑を認め、「カメラを見たら欲しくなってしまった」と供述している。
事件を受け、日本水泳連盟は冨田選手を日本選手団から追放処分とした。
冨田選手は出国禁止処分が解かれ、帰国する見通し。