冨田「やってない」会見に水連困惑

冨田への処分を決定し、会見した鈴木会長(右)と、泉専務理事=岸記念体育館
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 日本水泳連盟は30日、都内で臨時理事会を開催し、仁川アジア大会で韓国通信社のカメラ(約83万円相当、本体重量1・3キロ)を盗んだとして略式起訴された冨田尚弥(25)を2016年3月31日までの選手登録停止処分とすることを正式に決定した。7日の倫理委員会と常務理事会で同案をまとめ、冨田には2週間以内の不服申し立ての権利があったが、申し立てはなかったという。

 一方で同選手が11月6日に、窃盗について「やってない」と弁明する会見を行う件について、水連の泉専務理事は「今までの経緯で、具体的に決まった事実に基づいて処分を決めた。どういう会見か連絡がないので分からない。冨田選手がどう考えているのか、理解していない」と、困惑を隠せなかった。

 同件はすでに示談が成立している。水連によると、事情聴取に帯同した日本オリンピック委員会(JOC)、大使館職員も捜査資料を確認しており、泉専務理事は「ルール通り捜査はしていただいたと認識している」とした。

 関係者によると冨田は「(別の人物からカメラを)バッグに入れられた」と主張しているという。水連側は「再審請求などで韓国警察の判断がくつがえることがあれば、再度理事会を開いて判断することになる」とした。

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