白井健三 両親の許可出て丸刈り卒業

 体操ニッポンの“ワンダーボーイ”白井健三(18)=神奈川・岸根高=が4日、スイス遠征を終えて、成田空港に帰国した。メモリアルアーサーガンダー杯(キアッソ)では7位、村上茉愛(池谷幸雄体操俱楽部)との男女チームで挑んだスイス杯(チューリッヒ)は、総合5位だった。

 今遠征ではこれまでも世界最高難度だった床運動のDスコア(難度点)を7・4からさらに7・6に上げて臨んだ。スイス杯の床ではラインオーバーなどもあり、15・100点に終わったが、かつて内村も組み込んだG難度のリジョンソン(後方抱え込み2回宙返り3回ひねり)を新たに冒頭に組み込み、自身の名がつくシライ2(前方伸身宙返り3回ひねり)、シライ/ニュエン(後方伸身宙返り4回ひねり)も入る“超絶”構成をやりきった。

 団体、種目別床とも銀メダルに終わった10月の世界選手権後から練習を始め「来年も7・4点でやるのはどうかなと思った。やれるなら今からだなと思って。今後もやっていきたい」と、さらなる進化に意欲を燃やした。

 一方、大学生になる来年に向け、ビジュアル面でも新たな取り組みが-。両親から、トレードマークとなっていた丸刈り頭“卒業”の許可が下りたそうで「お父さん、お母さんからもう切らなくていいと。(2人)お兄ちゃんたちも高3までだった。(髪型を)どうするか考え中です」と、あどけない笑みを浮かべながら、ニューヘアスタイルへ思いを巡らせた。

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