冨田「盗んでいません」一問一答【1】
仁川アジア大会期間中に韓国通信社のカメラを盗んだとして略式起訴された競泳男子の冨田尚弥(25)が6日、名古屋市内で会見を開き、同件について“冤罪”を主張した。
会見での冨田の主な一問一答は次のとおり。
-自分の口からはっきりと、盗んだのか盗んでいないのかを話してほしい。
「僕はカメラを盗んでいません」
-はっきり言えるか。
「はい」
-怪しい人物について。
「そのときはもう怪しいというか、カバンの中にレース用の帽子とゴーグルが入っていた。その場ではそれを取り返すのが先決だった。その人に危害を加えられたり争うことになるのが嫌で、すぐにカバンを取り返した」
-どうしてすぐにカバンの中を確かめなかったのか。
「渡されたとき何か言われたが、何かわからずゴミと勘違いしてしまった」
-渡されたのは危険物だったかもしれない。当然すぐに確かめるのでは。
「アジア大会に限らず、国際大会ではバッジとか渡されることはしょっちゅう。そういうものだと思っていた」
-すぐに開ければ状況は変わっていた。
「渡されてすぐ、選手バスに乗るまでにゴミ箱に捨てようかと思っていた。なかったので、そのまま持ち帰った」
-この会見で冤罪を晴らせると思うか。
「会見だけでは、全ての人にわかってもらえるとは思っていない」
-(韓国警察で)見せられた映像に、第三者は映っていたか。
「スマートフォンで見せられて小さかったし、画面も遠かった。その人が映っているのか、僕が取ったという映像もはっきり見えなかった」
-第三者が映っていなければおかしい。
「その映像だけ画像が粗かった。画面左下に僕が映っていたが、僕(の映像)も少し切れているぐらいでギリギリの状態だった」
-ほかの映像ははっきりと映っているとのこと。その映像だけ粗いというのは不自然では。
国田弁護士「冨田選手は、自分が見た事実をそのまま話しているだけ」
-(韓国警察は)付き添いのJOC(日本オリンピック委員会)の本部役員にも映像を見せたということだが、その人にもしっかり話してほしいか。
「僕、通訳、(その)役員の方と3人で見た。僕が取ったという映像は見ていないと思う」
-韓国警察は見せたというが、役員も見ていない可能性がある。この際、韓国警察に、鮮明に映っているのがあれば公開してほしいか。
「はい。(カメラを盗んだとされる)その時間にはアリバイもありますし、公開して頂きたい」